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常翔ホール
松野 文俊(大阪工業大学工学部電子情報システム工学科 特任教授、京都大学名誉教授)
消えるロボットとは何でしょう?講演の中でお話します。
地球上で生存している生物は、自然淘汰の末に生き残ってきたわけで、地球環境にうまく適応した証だと思われます。その意味でも、人工物を作るにあたって、生物の知を理解し、それを具現化することは重要なアプローチであると思います。生物から学び生物を超えるロボットを目指して、講演者がこれまでに創ってきたロボットや最近のプロジェクトの成果を紹介し、今後の方向性について議論できればと考えています。
松野 文俊(まつの ふみとし)君
1986年大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了。工学博士。大阪大学、神戸大学、東京工業大学、電気通信大学を経て 2009年より京都大学大学院工学研究科(機械理工学専攻)教授となり、2023年4月より大阪工業大学(電子情報システム工学科)特任教授、現在に至る。京都大学名誉教授。福島国際研究教育機構ロボット分野副分野長、特定非営利活動法人国際レスキューシステム研究機構副会長を兼任。主に、ロボティクス・制御理論・レスキュー学に関する研究に従事。1989年度日本ロボット学会研究奨励賞、2018年度同学会論文賞、1993年度システム制御情報学会論文賞、2001、2006、2017年度計測自動制御学会論文賞、2001年度同学会武田賞、2017年度同友田賞、2009年度日本機械学会ロボメカ部門学術業績賞、2013年度情報処理学会論文賞などを受賞。専門は、制御工学、ロボティクス。特に、分布定数系・非線形系制御理論、群知能、超生物ロボティクス、過酷環境ロボティクス、ヒューマンインタフェースなどに興味をもつ。IEEE Robotics and Automation Society, Technical Committee on Safety, Security, and Rescue Robotics のCo-Chair、システム制御情報学会会長、日本ロボット学会副会長などを歴任。IEEE, システム制御情報学会(名誉会員)、日本機械学会(Fellow)、計測自動制御学会(Fellow)、日本ロボット学会(Fellow)、日本工学アカデミーなどの会員。
SICE 制御部門 制御理論部会
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国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の先端国際共同研究推進事業(ASPIRE:Adopting Sustainable Partnerships for Innovative Research Ecosystem)は,我が国の科学技術力の維持・向上を図るため,政策上重要な科学技術分野において,国際共同研究を通じて我が国と科学技術先進国・地域のトップ研究者同士を結び付け,我が国の研究コミュニティにおいて国際頭脳循環を加速することを目指すものである.すなわち
を支援する事業である.
2024年度のAI・情報分野における「TopのためのASPIRE」の公募に対して,制御を専門とする研究者による研究提案「サイバーフィジカルダイナミカルシステムの数理基盤創生:制御と予測・学習に関する学際的研究展開と人材育成」(略称:ASPIRE-CPDS)が採択され,2024年12月より活動を開始している.本特別企画では,ASPIRE-CPDSの概要説明,本プロジェクトに参加予定の若手研究者による推進中の研究内容,国際共同研究計画・研究展望などに関する発表を行うとともに,国際頭脳循環と若手研究者国際交流の促進のためにどのような取り組みが必要か,聴衆の方々とともに議論したい.
司会:永原正章(広島大学、SPIRE-CPDS 日本側副研究代表者)
SICE 制御部門 制御技術部会
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小比賀理延氏 (ADAPTEX)
河合富貴子氏 (富士電機)
滑川徹氏(慶應義塾大学)
平田光男氏 (宇都宮大学)
堀川徳二郎氏 (TMEIC)
制御理論の応用による制御技術の発展にフォーカスし、喫緊の技術的課題は何か?、あるいは、期待している(近未来の)技術は何か?、について話題提供とパネル討論によって深堀する。特に以下の点を念頭におく。
(1) 制御技術の現場での将来技術ニーズ、課題、注目される将来技術を紹介する
(2) 制御技術への関心のある理論研究者への情報提供を行う
(3)アカデミアからは、現在の研究トレンド、将来の期待テーマを紹介する
(4) 制御工学とその周辺に広がりが見える中、今後期待される工学テーマや重要技術は何かについて模索する
(5) 制御理論と応用の協調として、発展的に何ができるかを模索する
本セッションは、パネラーによる話題提供(12分間×5件)と パネル討論会(1時間)の構成で行われます。
計測自動制御学会 制御部門 Society5.0に資する適応学習制御調査研究会
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大須賀 公一
(大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻 教授)
何事も無限定環境の中をうまく動かすには,身体と環境との相互作用を敵とはみなさずに味方とみなすことが肝要です.環境を敵とみなして戦いを挑むと作用反作用の法則からしっぺ返しをくらいます.私たちは相互作用が味方に見えるように工夫することができ,そのような状況になったとき,その相互作用を陰的制御と呼んでいます.実はこの陰的制御が環境の変化に対する適応機能を持っています.ここではそのような事例を紹介し,陰的制御が持つ環境適応能力について考察したいと思います.
大須賀 公一 (おおすか こういち) 君
1984年3月大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了.同年4月(株)東芝入社,総合研究所勤務.1986年10月大阪府立大学工学部機械工学科助手.その後,講師,助教授を経て,1998年5月京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻助教授,2003年12月神戸大学工学部機械工学科教授,2009年4月大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻教授となり現在に至る.ロボティクス,制御工学,レスキュー工学などの研究に従事.工学博士.
ワークショップに参加される方は,参加申込時にチェックを入れてください.MSCS参加者は無料でご参加いただけます.また、会場の定員は100名となっております.
3月2日(日)午後13時~16時
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ウェルビーイングなスマート社会の実現では,人に着目したリソース制御が重要となっている.例えば,日本では,人材不足および労働時間規制による輸送力不足から,人の多い都市部の運輸・物流の停滞が発生し,輸送に関わる地域間のリソース調整が必要となっている.その一方で,IoT技術の発展から物理的な状態は時空間ともに高分解能で計測可能なことや,人工知能(AI)を介して人と機械を繋げるインタラクティブなサービスも展開され,人を中心とした計測制御のための技術が充足され始めている.本ワークショップでは,人や人流の制御に関わる周辺研究の有識者から,「人流制御ではどんなデータを扱うか,何がインプットとなるのか,何がアウトプットとなるか,何がゴールなのか」について講演頂き,聴講者の方々に当該分野におけるモデル化や制御の考えるきっかけを提供したいと考えている.
長谷川 大輔 氏 東京大学 不動産イノベーション研究センター(CREI) 特任助教
2019年3月筑波大学システム情報工学研究科リスク工学専攻博士後期課程修了,博士(工学)2019年3月より(株)ディー・エヌ・エー,2020年7月より東京大学生産技術研究所を経て,2022年4月より東京大学不動産イノベーション研究センター特任助教に着任.都市計画,地域公共交通計画,空間情報科学に関する研究に従事
山本 豪志朗 氏 京都大学 医学部附属病院 先制医療・生活習慣病研究センター 特定教授
2009年3月大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了.同年4月日本学術振興会特別研究員PD.同年7月岡山大学大学院自然科学研究科助教.2011年4月奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科助教,2016年4月京都大学医学部附属病院特定講師.2020年4月同特定准教授.2021年3月同准教授.2024年4月同特定教授,現在に至る.ヒューマンコンピュータインタラクション,拡張現実感,医療情報に関する研究に従事.情報処理学会,計測自動制御学会等会員.博士 (工学).
井上 正樹 氏 慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科 准教授
2012年3月大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了,同年4月より科学技術振興機構 FIRST 合原最先端数理モデルプロジェクト研究員,東京工業大学大学院情報理工学研究科特別研究員,2014年4月より慶應義塾大学理工学部助教,2018年4月より同専任講師,2021年4月より同准教授となり現在に至る.2010年より2年間日本学術振興会特別研究員(DC2).博士(工学).Human-in-the-loopシステムに対する制御の理論と応用に関する研究に従事.計測自動制御学会論文賞(2013,2015,2018,2024年度),同論文賞武田賞(2018年度),同制御部門パイオニア賞(2019年度),システム制御情報学会論文賞(2014年度),電気学会産業応用部門論文賞(2017年度)などを受賞.IEEE CSS, SMCS, ITSS,計測自動制御学会,システム制御情報学会の会員.
澤田 賢治 電気通信大学 i-パワードエネルギー・システム研究センター 准教授
2009年大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻博士後期課程修了.同年電気通信大学システム工学科助教,2015年同大学 i-パワードエネルギー・システム研究センター准教授となり現在に至る.博士(工学).2016年度計測自動制御学会制御部門大会技術賞,FA財団論文賞(2015年,2019年),2018年度日本機械学会賞(論文),2018年度油空圧機器技術振興財団論文賞,2018年度計測自動制御学会産業応用部門・技術賞,2019年計測自動制御学会制御部門パイオニア技術賞受賞.2016年より制御システムセキュリティセンター顧問.ハイブリッドシステムや制御系セキュリティに関する研究に従事.計測自動制御学会,システム制御情報学会,電子情報通信学会,電気学会,日本機械学会,IEEE会員.